百マス計算でおなじみ!陰山流「うそ作文」がすごい!

「表現力を高め、他教科への理解を深めることもできる作文力。そんな作文力を鍛えるためには、10行で良いから“毎日”作文を書いてみましょう。」

 と話すのは、立命館小学校校長顧問を勤める陰山英男氏。

10行という量は、長文が苦手な子も尻込みすることなく、かつ構成力を培える“ちょうど良い量”なのだという。

 陰山「しかし、10行といえども、毎日書くとなるとネタ切れしてしまいますよね。そこでおすすめなのが『うそ作文』です。」

うその世界は、無限に広げることができる

うそ作文とは、自分の想像したことを何でも自由に書くことができる、つまり「うそを書いてよい」作文のこと。

例えば目の前にティーカップが一つある。

これをテーマに「リアルな作文」を書くと…

【目の前にティーカップが置いてあります。その中には紅茶が入っており、透き通ったオレンジ色をしています。その表面はゆらゆらとゆれていて…】というように、どうしても“細かい描写”になってしまう。

しかしこれをうそ作文にすると…

【目の前にティーカップが置いてあります。しかし、実はこれはティーカップではなくロケットだったのだ。このティーカップ型ロケットが、僕の目の前でいきなり空に向かって飛んでいったではないか!】

と、ストーリーに広がりが出るのだ。

陰山「これなら子どもも書くことを嫌がりませんし、自然と作文を書くことに抵抗を示さなくなります。」

親のリアクションも重要

「そして、親はちゃんと子どもの作文を読んでコメントをしてあげてくださいね。」と陰山氏。

作文を書くモチベーションを高めるには、“受け取ってくれる相手”が必要だ。そして“誰かにきちんと伝えたい”という思いは、表現力を磨くことにもつながっていくのだという。

うその作文から、クラスのスターが生まれる?

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以前陰山氏が学校の授業で子どもたちにうそ作文を書かせたところ、

【朝起きたら手がのこぎりになっていた。これじゃあ朝食のパンも粉々だ!】

なんておもしろいテーマを掲げた子どもがいたそう。

陰山「こういう作文が書ける子は、クラスのスターになれますよ。人気者になって自分に自信が持てるようになると、勉強への意欲がアップして他教科の成績も良くなるかもしれません。」

こんな作文は学校教育の場では“NG”かもしれないが、その壁を打ち破ることも一つのトレーニングなのだという。

陰山「そんな作文を書いていた子たちの中から、将来作家が誕生してくれるといいですよね。うそ作文なら小説家に必要な“緻密に表現する力”と“発想力”、どちらも身につきますから。」

道端で拾ったひとつの石ころ

ある日、道端で拾ったひとつの石ころ。

さぁ、これで何か物語を考えてみてください。

頭の固い大人たちは悩んでしまうかもしれないが、

【実はこれは石ころではなく、宇宙人の卵だったのだ!!】

そんなアイディアが瞬時に湧いた方は、お子さんと一緒に親子でうそ作文をやってみたら楽しいかも?

普段は忙しいパパママも、親子で楽しくコミュニケーションをとるきっかけになるかもしれない。

<<陰山英男>>

立命館小学校校長顧問、立命館大学教育開発推進機構教授。安倍内閣の諮問機関「教育

再生会議」委員を歴任。小学館の通信添削学習『ドラゼミ』総監修者。

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