「作文が苦手」には原因がある!?  苦手なパターンごとの克服法とは

あなたは作文が好きですか?得意ですか?
普段ちょっとした文章を書いてたとしても、いざ「作文」となると戸惑ってしまう人もいるのではないでしょうか?

「作文が苦手」と感じることに、もし原因があるとしたら…。その原因を知ったうえで、対処法を知ることができたら…。ちょっと興味が湧きませんか?

今回は、お子さん(子どもがいなければ自身の幼いころ)の作文の得手不得手についてアンケートを実施。そこから作文を苦手とする原因を探り、その対策を分析してみました。

【調査方法】 インターネット調査(ネットリサーチ)
【調査時期】 2015年9月25日~2015年10月2日
【回答者数】 673名(10代~80代の男女・全国)

作文が嫌いな子が全体の6割以上

修正.jpg作文を書くこと自体が好きかどうかは、苦手意識の有無に直接的に関係があるでしょう。アンケート結果では、全体の61%にもなる、410人が「嫌い」もしくは「どちらかというと嫌い」と答えました。

多くの人が作文に対して苦手意識を持っているようです。さらに、作文を苦手だと感じる理由を聞いてみました。

図2.png全体の53%の361人が「文章の構成」に悩みがあるようで、次いで48%の324人が「書き出し(何を書いていいかわからない)」と答えました。「困ることはない。すぐに書き出せる」という回答はわずか10%弱と、作文の苦手意識の高さが表れました。

お子さんの書く作文の具体的な問題点は?

次は「なぜ作文を苦手と感じてしまうのか」を、作文の中に潜んでいる問題点を洗い出すことで探ってみようと思います。

作文を書く上で大切なのは、書いた内容がきちんと読み手に伝わっているかということ。そこで、お子さんの書いた作文が「伝わりやすい内容」になっているかどうかを聞いてみました。

図3.pngその結果、最も多かった回答は、35%の「どちらかというと伝わりやすい」というもの。しかし、はっきりと「伝わりやすい」と言える人は、「伝わりづらい」と感じている人をやや下回る結果となりました。

そして、伝わりづらい文章になっている場合、どのような点が「伝わりづらい」と感じさせるのかを聞いてみると以下のような結果が出ました。

図4.png

作文の苦手を克服するために意識したいこと

作文に対する苦手意識を克服するために、さらに弱点を細分化していきましょう。次は子どもの書く文章で「足りない要素」があるとしたら、どのようなポイントかを聞いてみました。

5図.png「表現が単調になってしまう」、「漠然と楽しかったなどのみで終わってしまう」といった回答が目立ちます。その他にも様々な課題を抱えていることが分かりました。「作文に足りない要素は見当たらない」と答えたのは、わずか16%程度にとどまりました。

苦手克服のための5つのポイント

弱点を知ることができたら、次は克服するための方法です。その前に、実は作文を書くために必要な能力は、次の5つに分けることができるということを知っておきましょう。

  • 語彙力
    感情表現など単調になりがちなものを言い換えたり、行動の具体的な内容や、見たものの名前などを書いたりする能力。臨場感を出すことができる。
  • 表現力
    漠然と「楽しかった」と書くだけでなく、状況の再現をし、自分が感じたことも書き加えることで、何がどんな風に楽しかったのか、際立たせる能力。
  • 思考力
    見えてなかった部分までも想像して文章に表す能力。対比などを用いて印象を強くすることができる。
  • 観察力
    周囲の様子なども書き加えるなど、見たことや見たものを言葉で再現することができる能力。
  • 構成力
    文章に的確な言葉で肉付けし、文章の順序や語句の順序を考えられる能力。最後のまとめに向けて組み立てることで、印象深く、読み手に強く伝えることができる。

そして、先ほど登場した12項目の「足りない要素」を、この5つの力に置き換えると、「作文を書くために補うべき力」が見えてくるのです。

  • 語彙力が足りていない
    「見たものの名前や、行動の具体的な内容を書けず臨場感が出ない」「表現が単調になってしまう」
  • 表現力が足りていない
    「自分の気持ちや、感じたことが書かれていない」「漠然と「楽しかった」などのみで終わってしまう」
  • 思考力が足りていない
    「見えなかった部分について想像によって補うことができていない」「事実の描写のみになっている」
  • 観察力が足りていない
    「見たことや見たものを言葉で再現できていない」「文章から、周囲の様子が伝わってこない」
  • 構成力が足りていない
    「文章を骨組みが悪く、印象に残りにくい」「的確な言葉による肉付けができておらず、印象に残りにくい」
図6.png

さらに、こちらの情報を「作文の好き・嫌い」で整理することで、作文が苦手な人は、どのようなポイントに留意すれば良いのかを出してみましょう。

アンケート調査から見えてきた、作文が苦手な人が克服すべきポイントはこれだ!

図7.png作文を好きか嫌いかの軸と、作文に足りない要素を掛けあわせてみた結果、作文を「嫌い・どちらかというと嫌い」と答えた人は、「表現力」を最も苦手としており、次いで「語彙力」「構成力」を苦手としていることが見えてきました。

反対に、作文を「好き・どちらかというと好き」と答えた人では、表現力よりも語彙力を苦手としている人が多くなります。

作文が好きになるためには、日頃の習慣が大切

最後に、今回のアンケートで興味深かった結果がありました。

「作文を書くのは好きですか?」という質問に対して、「日頃どのような時に作文を書いていたか」という質問を掛けあわせた結果、次のようになりました。

図8.png作文を「好き・どちらかというと好き」と答えた人は、そうでない人に比べて「日記など、自分自身の意思で文章を書くことが多かった」と答える人が多く、自ら作文を書こうとするモチベーションが高い傾向がありました。つまりは、「自ら作文を書く」という行為が多いほうが作文を上達させる、と言えるのではないでしょうか。

本稿をご覧になったことをひとつのきっかけとして、お子さんが日頃から作文を書く習慣をつけられるように、サポートしてあげてみてはいかがでしょうか?

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