忙しいワーキングマザーが、娘の作文を読んでわかったこと。

昨年の「全国ドラゼミ作文コンクール」に、こんなタイトルの作品が寄せられました。

「かあちゃん、わらって!」

この作文を書いたのは奈良県在住の早本智絵ちゃん(6歳)。智絵ちゃんは、なぜこんなタイトルの作文を書いたのでしょうか。

智絵ちゃんのお母さんは、フルタイムで事務のお仕事をしているワーキングマザー。
平日は帰りが遅くなりがちなため、智絵ちゃんはおじいさんやおばあさんと過ごす時間が多いそうです。

そんな智絵ちゃんとコミュニケーションをとるために、「その日あった出来事を日記に書いて母ちゃんに教えて。」と、智絵ちゃんにお願いしたお母さん。


それから、智絵ちゃんは日記を書くことが日課になりました。02.jpg

大好きなドラえもんの日記帳を使って書き始めました。

智絵ちゃんが昼間書いた日記に、仕事から帰ってきたお母さんが感想やコメントを書くのが二人の「約束」。
大好きなお母さんからコメントをもらうのが楽しみで、智絵ちゃんは一日も欠かさずに日記を書いたそうです。

―――「ひょうげんがうまい!かあちゃんにはかけないよ、ちえはすごい!」かあちゃんは、いつもわたしのさくぶんをほめてくれる。わたしはほめてもらうと「またかこう」とおもう。それできょうもかいた。(智絵ちゃんの作文より)---

忙しいお母さんにとって、智絵ちゃんの日記は大切なコミュニケーションツールになりました。

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疲れて帰宅しても、コメントを書くことは欠かさなかったというお母さん。

しかし、そんな二人のやりとりにある日変化が…。

----「かあちゃん、今日もさくぶんかいたよ!」ざんぎょうでいつもよりかえりがおそくなったかあちゃんに、だきつくようにしてわたした。(智絵ちゃんの作文より)----

いつものようにほめてくれると思っていた智絵ちゃんですが、残業を終えたお母さんからはいつもと違った反応が…。

----「いいんじゃない?」

つかれていたのかな。だけどもうちょっとちがうことをいってほしかった。いつもみたいに、えがおでぎゅってしてほしかったな。「そんなことがあったの。じょうずにかけたね。かしこい!」って。(智絵ちゃんの作文より)----

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そんな智絵ちゃんの思いがつまった作文が「かあちゃん、わらって!」。

この作文を書いたとき、智絵ちゃんはこんな気持ちだったそうです。

「ただせみをみたことをおしえてあげたかった。かあちゃんいもいっしょにおまいりしてほしかった。でも、それができなくてさみしかった。」

そしてこの作文を読んで、智絵ちゃんのお母さんは…。

「いいんじゃない?」という言葉を発した瞬間に、娘がすごく悲しそうな顔をしたことは覚えています。もしひとことしか声をかけることができないとしても、「冷たいひとこと」ではなくて「温かいひとこと」にするべきでした。作文を読んで、改めて反省しました。

「いくら疲れていたとはいえ、それは娘には関係ないこと。」

この作文を読んでそう思ったお母さん。
娘にとって“大好きな母親からのひとことは、とても大きい”ということを痛感したそうです。
それ以来、お母さんはどんなに疲れていても、しっかりと言葉を選ぶようになりました

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そんな二人がやりとりした日記は、大切な宝物に。智絵ちゃんはメモ用紙に日記を書くこともあるので、その用紙はお母さんの手帳に挟んで大切に保管しているそうです。

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智絵ちゃんの愛情あふれる言葉がたくさん綴られています。

土日も忙しいお母さんですが、一緒に自転車に乗って出かけたり、公園で遊んだり、智絵ちゃんとしっかりコミュニケーションをとるように心がけているそうです。

智絵ちゃんの思いは、作文を通じてお母さんに届いたようですね

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ママが笑ってくれるだけで、子どもは幸せな気持ちになれるんです。

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