『空に帰った赤ちゃんへ』 小学生が書いた作文が素晴らしい。

昨年の『ドラゼミ作文コンクール』で小学生大賞を受賞した川満健竜くん(当時小学4年生)。川満くんの書いた「空に帰った赤ちゃんへ」は、8週間だけ一緒に過ごした弟に対する川満くんのやさしさや、繊細な気持ちの変化が伝わってくる素晴らしい作品でした。

最初は作文が苦手でしたが、ドラゼミや学校の授業で書いているうちに、だんだん文章を書くことが好きになったという川満くん。そんな川満くんの書いた作文をご紹介します。

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「空に帰った赤ちゃんへ」

------(以下、青字部分は川満くんの作文抜粋)

お母さんのおなかに赤ちゃんがいると最初に聞いたとき、ぼくはとてもいやがってしまったね。10年間、一人っ子でお父さんとお母さんをひとり占めしてきたのに、お兄ちゃんになったら色々なことをがまんしなきゃいけなくなると思って、赤ちゃんいらない、て言っちゃったね。赤ちゃんはうちをえらんでくれたのに、あんなこと言ってごめんね。

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最初は赤ちゃんができたことに抵抗を感じてしまった川満くん。しかし、次第に兄弟に対する愛情が芽生え始めました。

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なぜだかだんだんと、兄弟ができたことがうれしくなってきたよ。そして、お母さんのおなかの中で、ぼくといっしょに色々なところに行ったね。大好きなポケモンの映画もみたね。
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赤ちゃんと過ごす日々に幸せを感じ始める川満くん。しかし、そんな日々に変化が訪れます。

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ぼくが空手の全国大会に行く前の日に、お母さんが病院に行ったら、赤ちゃんの心ぞうの音がはっきり聞こえないと言われて、とてもびっくりしたよ。
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Fotolia_78621451_S.jpg元気のない赤ちゃんのために、全国大会を一生懸命頑張ろうと考えた川満くんですが…。

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全国大会きっと見てくれたよね。でも負けてしまってごめんね。
赤ちゃんにもメダルを見せたかったけど無理だった。ごめんね。
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そして全国大会から帰ってきた川満くんの元に、悲しい知らせが。赤ちゃんはお母さんのおなかの中から、空へ旅立ってしまいました。

この出来事を受けて、川満くんは自分の気持ちをこう綴りました。

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たったの8週間だったけど、いっしょにいられて楽しかったよ。ありがとう。今はとても悲しいけれど、赤ちゃんの分も勉強もスポーツも、がんばるよ。

ぼくはお母さんのおなかにいた赤ちゃんと、少しだけだったけど、お話できたこと、いっしょにいろんな所へ行ったこと、ごはんもいっしょに食べたこと、テレビを見たこと、遊んだこと、ぶつからない様に気をつけながらねたこと、ぜったいにわすれないよ。すがたは見えなくても、ずっといっしょだからね。
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「8週間、ありがとう。」川満くんのやさしい言葉は、きっと空の赤ちゃんにも届いたはずです。そしてお母さんは、川満くんにこんな言葉をかけました。

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お母さんが、「赤ちゃんは初めから生まれないことをえらんできて、そのことでぼくたち家族に何かを伝えたかったんだ、って言っていたよ。それを聞いたら、赤ちゃんは、ぼくの弟だけど、ぼくの何倍も勇気と、やさしさがあるんだな、て思ったよ。
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8週間一緒に過ごした弟から、川満くんは「勇気」や「やさしさ」を感じたようです。

川満くんに、この作文を書いたときの気持ちを聞きました。

「赤ちゃんがお空に帰ってしまったので、お別れにお手紙を書くつもりでこの作文を書きました。この作文を読んだ人にぼくの気持ちを分かって欲しくて、がんばって書きました。この手紙が、ちゃんと赤ちゃんに届いて欲しいな。」

そんな川満くんの書いた作文全文はこちらです。ぜひ読んでみてくださいね。
作文全文はこちらから

※掲載写真はイメージです。

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