作文が大嫌いだった子が、コンクールで全国トップに立った理由

昨年ドラゼミ作文コンクールでドラゼミ大賞を受賞した津村有くん(福岡県在住・受賞当時は小学五年生)。大好きな折り紙への思いを綴った津村くんの作文『僕と折り紙』は、「高い文章力もさることながら、きっちりした文字の書き方や正確な漢字の使い方も素晴らしい!」と、立命館小学校校長顧問・陰山英男先生も絶賛。

そんな津村くんですが、実は以前は作文が苦手だったというのです。津村くんのお母さんも、「毎回同じような文章しか書けないわが子を見て、思い悩んでいた」というほど…。

作文が苦手な津村くんが、なぜ大賞を受賞することができたのでしょうか?その秘密が、津村くんのお母さんへのインタビューで明らかになりました!

作文の悩みが始まったのは小学一年生

津村くんの作文に対する悩みが始まったのは小学一年生の時。
学校の課題で書いた津村くんの作文を読んで、お母さんは不安になりました。

「きょうはスイミングをしました。たのしかったです。」

津村くんの作文は、“事実をそのまま書いただけ”の文章でした。津村くんは作文に限らず国語全般がどちらかといえば苦手で、特に長文読解問題などは敬遠しがち。一方で計算問題は得意だったので、「うちの子は理系なのね…」と、作文のことはあきらめていたそうです。

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三年生になったある日、転機が

そんな津村くんとお母さんに、三年生になったある日、転機が訪れます。津村くんが授業中に書いた音楽鑑賞に関する文章が、大変良く書けていたのです。

…ゆかいな曲で、タンバリンやたいこなどのがっきをつかって、いろいろな曲をうみだしていく。そういう曲です。つい手をたたきたくなるような曲です。人が「ヘイ!」とか「ハ!」とか言っていて、音ていがすごくいいです。…とてもすばらしい芸術的な曲でした。とてもすごくて、もう一度、何度も聞きたいような曲で、うっとりしました。ぼくも、こういう音を、大人になったらうみ出してみたいです。…

<先生のコメント>津村君の心は、楽しいことやうつくしいことをすなおにかんじることができるのですね。すてきです。

これまで津村くんが書いていたものとは全く違う、生き生きとした文章でした。ちなみにこのときは「音楽鑑賞について何でも思ったことを自由に書いて良い」というお題だったそうです。そのときに先生が書いてくれたコメントを読んで、お母さんは気づきました。

「この子は、『●●についてこんな風に書きましょう』と指示されると上手く書けないけれど、自分の好きなことを自由に書けば、良い作文が書けるんだ!」

津村くんはもともと“文章が嫌い”というわけではありませんでした。
0歳の頃から毎晩欠かさず読み聞かせをしていたこともあって、2歳の頃から文字を書けるようになり、お友だちやおばあちゃんに積極的に手紙も書いていました。

「会話をしていても機転がきくし、楽しいお話もできる。だから、上手く導いてさえあげれば、作文も書けるはずだと思ったんです。」

それからお母さんは、津村くんに合った作文の学習方法を模索し始めました。図書館に行って作文に関する文献を探したり、作文が上手くなるための教材も探したりしたそうです。

そんな中で出会ったのが、作文指導に力を入れている「ドラゼミ」でした。

作文指導に注力する「ドラゼミ」との出会い

「ドラえもんの漫画にはなじんでいましたし、ドラえもんの登場人物の台詞を考えたりしながら作文学習ができるのが魅力的だと思いました。与えられたタイトルに対して原稿用紙を埋めていく学校の作文問題と違って、この方法ならうちの子も作文を楽しく学べるのではないかと考えました。」

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早速ドラゼミに入会して、作文問題に取り組んだ津村くん。

しかし、苦手な作文問題ということもあって、最初は「わからない!」と泣きべそをかいてしまいました。

そんなときにお母さんが思いついた方法が「わからなければ真似をすれば良い」。
書けずに悩む津村くんに、お母さんはあえてドラゼミの作文問題の横に書いてある《作文例》を見せてこう言いました。

「書けないなら、これを真似して書くだけでもいいよ。最初は何でもいいから、とにかく書くこと。書き続けることが大切なの。」

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作文例を真似して書くことから始めた津村くん。次第にドラゼミの作文例だけでなく、自分の好きな本や購読していた毎日小学生新聞の中から、心に残った言葉や文章をピックアップして書くようにもなりました。
そうしているうちに、少しずつ「書く楽しさ」を感じ始めたのです。

「他人の文章を真似て書くだけでも、“スラスラと文章が書ける“”マスを埋めることができる”ということに楽しさを見出したようです。」

それから少しずつ、自分のオリジナルの文章を書くようになりました。

ドラゼミを受講して半年後には原稿用紙の半分を埋めることができるようになり、約一年後には難易度の高いドラゼミの長文作文問題もマスターできるようになりました。

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「ドラゼミには語彙力やことわざなどを鍛える問題もあるので、そういった知識も作文を上達させる手助けをしてくれたと思います。作文が書けるようになってからは会話の内容もなんとなく変わってきましたし、学校の課題の作文もこれまでのようなちぐはぐな文章を書くことが少なくなりました。」

夕食時に「新聞に掲載されていたあのニュース、お母さんはこう思うけど、有はどう?」というような会話を積極的にすることで、津村くんの表現力や思考力を培う努力もしたそうです。

五年生の夏休み。毎日200マス作文に挑戦

そして五年生になったある日、お母さんは毎日小学生新聞のコラムで興味深い記事を発見しました。テーマは何でも良いので、毎日100マスの作文を書き続けることで文章力を鍛える「100マス作文」を紹介するものでした。

早速津村くんに「これを夏休み中にやってみよう!」と持ちかけたお母さん。津村くんと相談の上、100マスではなく、200マスに挑戦することになりました。より自由にのびのびと書くには、100マスよりも200マスの方が良いと津村くん自身が提案したからです。

それから夏休みの間、毎日津村くんは200マス作文を書き続けました。最初の2、3日は苦戦していたものの、4日目からはスラスラと書き始めました。やはり、作文力の下地はしっかりついていたのです!

この200マス作文で、津村くんは大好きな折り紙について書き始めました。
将来は折り紙の研究者になるのが目標で、自分で考えたオリジナル作品もあるという津村くん。「大好きな折り紙の魅力を伝えたい!」そんな思いで作文を書きました。

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そして津村くんの書いた作文には、お母さんが毎日欠かさずコメントを書き加えました。

1日200~300マスを5日間。合計約1200文字の、折り紙についての作文を書きあげました。それが大変良く書けていたため、『第一回全国ドラゼミ作文コンクール』に応募してみることに。

それが第一回全国ドラゼミ作文コンクール・ドラゼミ大賞に輝いた作品『僕と折り紙』だったのです!

原稿用紙150枚の推理小説を書きあげるほどに

ドラゼミ大賞を受賞したことで、書くことがさらに楽しくなった津村くんは、六年生になると小説を書くことに挑戦し、約1ヶ月で原稿用紙150枚を書き上げたそう。少年向けの推理小説を、手を鉛筆で真っ黒にしながら、朝から晩まで50枚書き上げた日もあったほど。

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上は津村くんが作文が苦手だったころに書いた文章

「ドラゼミを始めたばかりで、『わからない』と泣きべそをかきながら何も書けなかった頃のことを思い返すと、信じられないような気持ちです。これからも自由に、自分の思ったことや感じたことを文章にしていきながら、自分の言葉で伝える努力をし続けてもらいたいと思います。」

ちなみに大好きな折り紙は、オリジナルの折り方を図に書いて集めているそうです。いつの日か、書きためた折り方の図を作品集として出版するのが夢なんだとか。

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最後にお母さんは
「ドラゼミの問題は、問題を解くことで子どもたちの心の成長につながり、子どもたちの心の奥底にいつも何かが残るような良問揃いだと思います。今後とも親子共々ドラゼミが届くことを心待ちにしています。」と笑顔でコメントしてくださいました。

「わからない」と泣いていた津村くんが、全国コンクールで大賞を受賞するほどにまで成長したとは驚きです。めげずに一生懸命取り組んだ津村くん、そして的確なサポートを続けたお母さんの努力には感服ですね。

津村くんの作文全文はこち

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