[オトナも読みたい!今月の1冊] 10月/魔女・魔法が魅力的な1冊『みどりのゆび』

今回、佐藤友樹先生に選書いただいた本のタイトルは、ガーデニングが好きな方なら、聞き覚えがあるかもしれません。“みどりのゆび”、つまり“グリーンフィンガーズ”は、園芸の才能がある人を指します。

この物語の主人公は、おやゆびを押しつけると、みどりを芽生えさせ、花をさかせることのできる不思議なゆびを持つ少年。

さて、どんなお話が展開されるのでしょうか?

不思議な指を持つ少年の物語

『みどりのゆび』

モーリス・ドリュオン/作 ジャクリーヌ・デュエーム/絵 安東次男/訳(岩波書店)

 低学年から大人まで 

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不思議な指を持つ子どものチトが主人公。

彼は、どこかに触れるたび、そこに落ちていた種を芽吹かせ、花を咲かせることができる「みどりのゆび」を持っていました。とてもかしこく、物事の本質を見抜く子どもでもあり、大人がこしらえた現実世界の矛盾を見過ごすこともできません。

人々の苦しみや悲しみ、不幸を見るたびに、チト少年はなにかをせずにはいられません。そうした人々のまわりに花を咲かせ、笑顔と生きる喜びをもたらします。

やがて、大切なものを守るため、自分を愛してくれていた大人たちとも戦うことになります。詩人の安東次男さんによる翻訳も魅力的です。


【作者】 モーリス・ドリュオン(1918~2009)フランスのパリに生まれる。歴史小説『人間の終末』という三部作の中の第一作『大家族』で、ゴンクール賞を受賞。『みどりのゆび』で世界的な知名度を得る。政治家でもあり、1973年にフランスの文化大臣を務める。

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