[オトナも読みたい!今月の1冊]笑っちゃうけど、読みごたえがある1冊『ひらがなだいぼうけん』

もしも、よる本の中からひらがなが飛び出してきたら・・・。想像するだけで楽しくなりませんか?

今回のテーマは「笑っちゃうけど、読みごたえがある1冊」です。ひらがながどんな冒険を繰り広げるのでしょうか?「く」がくるくる回って「へ」になったり、「き」から棒が1本落ちて「さ」になったり。

ほら、ちょっと読みたくなってきませんか?

ひらがなが主人公のドタバタ喜劇

『ひらがなだいぼうけん』

宮下すずか/作 みやざきひろかず/絵(偕成社)

 低学年から大人まで 

1711_2_313560-ひらがなだいぼうけん.jpg

ひらがなたちが主人公の、なんともユニークな物語。

冒頭にある、ひらがなの形をめぐる喜劇「いちもくさん」では、「き」が壁にぶつかって、ぼうが一本落っこちて「さ」になってしまったり、「く」がくるくる回っているうちに「へ」になってしまったりと、そんなひらがなたちのドタバタドラマが次々と起こります。

他に、「へのへのもへじ」の字をとりかえて、顔がどんどん変わるという話も愉快です。「ひらがな」の形や音、よくよく見れば不思議なもの。文字をおぼえたての子どもならきっと共感して面白がること間違いなし。

いつも見慣れている文字からこんな面白い物語が生まれたことに感動すら覚えます。


【作者】 宮下すずか(1957~)長野県生まれ。明治大学文学部を卒業。2004年、「い、ち、も、く、さ、ん」で、第21回《小さな童話》大賞を受賞。2009年、『ひらがなだいぼうけん』で、第19回椋鳩十児童文学賞を受賞。ひらがな、かたかな、漢字など文字を素材にした、独創的な物語は必読。

作文力.com TOP > 読書感想文 > [オトナも読みたい!今月の1冊]笑っちゃうけど、読みごたえがある1冊『ひらがなだいぼうけん』

関連記事