[オトナも読みたい!今月の1冊]新しい年のはじめに読んでほしい1冊『さがしています』

日常使っているもの、かばん、時計、弁当箱・・・。ある瞬間まで使われていたモノたちが、現代に生きるわたしたちに語りかけることとは?

ドラゼミの問題作成者でもある佐藤友樹先生に書評いただきました。どうぞ最後までご覧ください。

遺されたモノたちが語ることとは

『さがしています』

アーサー・ビナード/作 岡倉 禎志/写真(童心社)

 低学年から大人まで 

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この写真絵本に登場しているのは、広島平和記念資料館に収蔵されている約2万1千点の中から選んだ14点の遺品。

ちょっと小さめの軍手、ご飯が焦げてくっついている弁当箱、少女のワンピース、8時15分で止まったままの時計……。それらは、あの時被爆した物たち。

持ち主を失い、今も探しながら、語り部となって静かにその日の事を語り続けています。声高に叫ぶ反戦の言葉より、深く心に訴えてきます。この作品も永遠に残しておくべきもの。

第44回講談社出版文化賞絵本賞、第60回産経児童出版文化賞、ニッポン放送賞を受賞。


【作者】アーサー・ビナード(1967~ )アメリカ合衆国、ミシガン州生まれの詩人・俳人、随筆家、翻訳家。20歳でヨーロッパへ渡り、ミラノでイタリア語を習得。ニューヨーク州コルゲート大学英米文学部を卒業。1990年に来日。日本語での詩作、翻訳を始める。詩集『釣り上げては』(思潮社)で中原中也賞受賞。、『左右の安全』(集英社)で山本健吉文学賞(詩部門)受賞。エッセイ集『日本語ぽこりぽこり』(小学館)で講談社エッセイ賞受賞。日本国内各地で講演活動等も行っている。


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