[オトナも読みたい!今月の1冊]心が温かくなる本『ルリユールおじさん』

小学生くらいの頃に好きだった本は、大人になった今でも表紙などを覚えていたりします。

この絵本の主人公ソフィー。大切な植物図鑑が壊れ、本を直そうとして、製本職人ルリユールおじさんのところを訪ねるところから、物語がはじまります。

ふたりのほんわかしたやりとりや、製本の工程が丁寧に、やわらかいタッチで描かれていて、大人もお子さんでも最後までじっくりと読めると思います。

ドラゼミの問題作成者でもある佐藤友樹先生に書評いただきました。どうぞ最後までご覧ください。

本への愛情と職人仕事のすばらしさ

『ルリユールおじさん』

いせ ひでこ/作・絵(講談社)

 高学年から大人まで 

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大好きな植物図鑑をバラバラにしてしまった少女ソフィー。

パリの街の人に「ルリユールおじさんのところへ行けば直してくれるよ」と教えられます。そこは、手作りの製本屋さんでした。

ソフィーの目の前でおじさんは植物図鑑を修復していきます。その細かい工程がきれいな絵で紹介されています。製本職人の素晴らしい仕事を見ながら、ソフィーは同じ製本職人だった父を思い出します。

修復され、金箔の文字が入った植物図鑑を、宝物のようにだきしめるソフィーの姿に、感情移入してしまいます。心温まる幸せな気分になります。講談社出版文化賞絵本賞を受賞。


【作】いせ ひでこ(1949~ )絵本作家。北海道札幌市生まれ。1972年東京芸術大学美術学部デザイン科卒業。フランスに留学してイラストレーションの手法を学ぶ。デビュー作『マキちゃんのえにっき』(講談社)で野間児童文芸新人賞。『1000の風 1000のチェロ』『にいさん』『チェロの木』(偕成社)、『大きな木のような人』『まつり』(講談社)など多くの作品を発表し続けている。


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