[オトナも読みたい!今月の1冊]どうぶつ大好き♪『アンジュール ある犬の物語』

この絵本には文字がありません。
しかし、柔らかい鉛筆で描かれた絵が文字以上に語りかけてきます。

主人公は犬です。もちろん犬は言葉をしゃべりません。
実際にこの犬がどんな思いだったのか、正解はわかりません。

さまよい歩く背景を見ながら、遠いところまで歩いたんだろうか?
と想像をしてみたりしながら、物語を読み進めます。

全編、色のない絵が続くのですが、
最後には不思議とほんのり温かい色を感じた気がしました。

この絵本は、ドラゼミの問題作成者でもある、佐藤友樹先生に選書いただきました。
見どころをコメントいただきましたので、どうぞご覧ください。

ことばよりも深く伝わってくる

『アンジュール ある犬の物語』

ガブリエル・バンサン/作(BL出版)

 幼児から大人まで 

1803_1アンジュール(表紙・枠付).jpg

言葉のない絵本です。表題の「アンジュール」とは、フランス語で「ある日」の意味。

そこに描かれているのは一匹の犬の、ある日の出来事。車から捨てられた犬、走り去る車、それを追いかける犬。車が見えなくなったあとも、犬はにおいをかぎ、どこかへと歩き始めますが、さまざまな出来事が行く手をはばみます。

行き場をなくして、野をさまよう犬でしたが、やがてひとりぼっちの子どもと出会います。

鉛筆だけの絵で、色も言葉もありませんが、見る側の心にさまざまな感情を引き起こします。なんども見返したくなる傑作絵本です。


【作】ガブリエル・バンサン(1928~2000)絵本作家。ベルギー・ブリュッセル生まれ。美術学校で絵画を学び、以後長期にわたりデッサンに専念。木炭デッサンの絵本「たまご」、インクによるデッサン絵本の大作「セレスティーヌ―アーネストとの出会い」(BL出版)でいずれもポローニャ国際児童図書展グラフィック賞受賞。本作「アンジュール」によって、世界中にファンを獲得しました。


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