作文力の高い子どもの母親に共通しているのは、○○○だった!

「子どもの作文力を伸ばしたい!」と思って努力しているお母さんたちは、たくさんいるだろう。わが子に一生懸命読み聞かせをしたり、書きとりをさせている人も多いのでは?

そんなお母さん方に、ちょっと考えてみて欲しい。

子どもは大人が何も教えていないのに、2才前後には勝手に言葉を話し始めたはず。赤ちゃんの頃に言葉や文字を学習しているわけではないのに、なぜたった2年で生まれた国の“音声言語”を話せるようになるのだろうか?

実はこの現象と作文力には深い関係があると、日本を代表する言語学者である金田一秀穂氏は語る。

母の愛情が子どもの言語能力を育む?

20.jpg金田一「子どもが2歳くらいで、誰に教えられたわけでもなく急に言葉を話し始めるのは、母親の心のこもった音声言語を日々聞いているからです。母親は赤ちゃんが言葉を理解できないことが分かっていても、一生懸命話しかけますよね。これは、すごく愛情のこもった言葉なのです。」

TVやラジオの音と違い、わが子だけに向けて話す母の言葉は、言葉を知らない赤ちゃんにも自然と伝わり吸収される。人間の言語能力というのは、こうした“思いのこもった言葉”が土台となって育っていくものだという。

「どうせまだ、話しかけても分からないし」と思うのは間違い。赤ちゃんの頃からたっぷり愛情を持って子どもに話しかけることで、子どもの言語能力は大きく発達するのだ。

そして言語能力に優れた子どもは、作文力にも秀でた子どもになりやすいということだ。

作文を勉強だと思わせないこと

21.jpgさらにもう一つ金田一氏から、子どもの作文力を高めるためのアドバイスをいただいた。

金田一「作文を勉強や課題にしてはダメ。作文は、状況や感じたことを誰かに伝えるためのものです。まずは“人に何かを伝える”ということがどれだけ大切で、楽しいことかを教えていってください。」

それを印象づけるために、母親自身も文章を書くのを楽しむことが大切だという。

金田一「ブログや手紙、ちょっとしたメッセージカードでもいいんです。見たこと、体験したこと、感じたことを文章化して、人に伝えることは楽しいよ!というのを見せてあげることで、子どもは作文への抵抗力が自然となくなっていくはず。いちばん身近で信頼できる人間である母親が楽しんでやっていることに、子どもは必ず興味を持ちますから。」

また、子どもとたくさん会話をすることも有効だという。

金田一「話すこと・聞くこと・書くことはすべて相互作用。話し上手は書き上手ですし、聞き上手は話し上手でもあります。」

「褒めれば伸びる」は、ウソ?ほんと?

子どものやる気を高めるには、とにかく“褒めること”が大切だと金田一氏は話す。

金田一「褒めることで自信がつき、やる気も起こります。自分の子どもをきちんと褒めてあげられるのは保護者しかいません。だからどんなに短い文章でも、内容がまだ伴わなくても、小学校低学年のうちはとにかく褒めて、褒め称えてあげてください。」

すると子どもは書くことに興味を持ち始め、そのうち作文が好きになる。そしていつの間にか、書くことが楽しくなっているはず。

作文力をつけたいあまり、子どもに『やらされている』と感じさせては、伸びる能力も伸びなくなってしまう。

金田一「人は楽しむことで、力が伸びるもの!僕はそう思っています」


<<金田一秀穂>>
ハーバード大学客員研究員を経て、現在は杏林大学外国語学部教授を務める。
日本語学の権威である金田一京助氏を祖父に、
金田一春彦氏を父に持つ日本語研究の第一人者。

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