「褒めれば伸びる」はウソ?ホント?おうちの中の作文事情

作文ができるかどうかは、子どもの学力や成績に影響がありそうだと分かっていても、どのように作文力を鍛えたら良いかわかりませんよね?日常生活の中で子どもの作文力を鍛えるために、保護者が家庭内でしてあげられることはないのでしょうか?

そこで今回は、保護者とお子さんとのコミュニケーションに着目して、日常生活が子どもの作文力にどう影響を与えるか、アンケートを実施しました。

【調査方法】 インターネット調査(ネットリサーチ)
【調査時期】 2015年9月18日~2015年9月25日
【回答者数】 500名(子どもが1人以上いる、25歳~49歳の男女・全国)

日常的に文字を書く習慣、ありますか?

01.png「親の背を見て子は育つ」とは、よく言われる言葉です。保護者が日頃作文を書いているかどうかも、お子さんの作文力に影響があるのではないでしょうか?

そこで500人にアンケートをとったところ、60%にあたる300人が「文章を日常的に書く」と答えました。

さらに、“子どもに関係すること”に絞ったうえで、「具体的にどのようなときに文章を書くのか」を聞いてみたところ、次のような結果となりました。

02.jpg最も多かったのが264人の「メールやLINEなどでのやり取りを日常的に行っている」という回答。次いで196人の「子どもの成長を文字で記録している」、158人の「言葉だけでなく形に残る「文字」としても、子どもにメッセージを伝えている」という回答になりました。

こういった形で文章を書くことのメリットを聞くと…

「メールやLINEなどでのやり取りを日常的に行っている」→手軽にコミュニケーションが取れるから/迅速さと利便性に優れているから/相手の時間を気にしなくてもいいから

「子どもの成長を文字で記録している」→当時を鮮明に思い出すことができるから/子どもの成長度が分かる/いずれ子どもにあげたいと思っている

「言葉だけでなく形に残る「文字」としても子どもにメッセージを伝えている」→時間が経ってから、子どもの理解力が増した時に見返してもらえることを期待する/子どもが時々見返している姿を見ると、うれしくなりまた書こうと思う/言葉で伝えるよりも心に響く

などの声が上がりました。

お子さんから文字でのメッセージをもらったことはありますか?

03.jpg次に、お子さんから「文字」でのメッセージをもらったことがあるかどうかを聞いてみました。

すると約79%にもなる396人の人が「子どもの自主的な意思で、書いてもらったことがある」と回答。

「誕生日おめでとう」といったものから、「普段言葉には出さない想い」まで、人によって様々な作文を書いてもらっているようです。学校や幼稚園の課題で「メッセージカード」をもらうという回答も多く見られました。

文字でのメッセージをもらうことで、「素直な気持ち」「子どもの成長」を感じられるという声が多くあがっていました。

子どもの作文に目を通してますか?感想を伝えてますか?

幼稚園や小中学校では、「作文」を課題にしているところも多くあります。そこで次は「子どもの作文を読んでいるか、また感想を伝えているか」を聞いてみたところ、次のような結果となりました。

04.jpg全体の約58%の人が「作文に目を通りしており、感想も伝えている」と答えた一方で、約10%の47人は「作文を書いているかどうか、知らない」ということでした。

さらにここで、「文章を日常的に書く」と回答した人ほど、「感想を伝える」人が多いという傾向があることが分かりました。

「文字」で想いを伝えている人の約90%は、子どもから自主的にメッセージをもらう経験あり

前述の、「自身の文章を書く習慣」「子どもの作文に感想を伝えているかどうか」、「子どもからメッセージをもらった経験」とで掛けあわせて集計してみると、子どもの「作文を書く行為」に与える影響が見えてきました。

05.png「言葉だけでなく形に残る「文字」として子どもにメッセージを伝えている」人は、その他の人に比べて「子どもの自主的な意思でメッセージを書いてもらうことが多い」傾向が見てとれます。

06.pngまた、「子どもの作文に対して感想を伝えている」人ほど、「子どもの自主的な意思でメッセージを書いてもらうこと」が多くなるようです。

気になる点としては、「日常的に文章を書くことはほとんどない」と答えた人や、「作文を書いているかどうか、知らない」と答えた人の、「課題を通してメッセージをもらったことがある」という回答の少なさです。学校や幼稚園の課題は一律で出されることが予想されるため、他の回答者とこれだけ差が出るのは「子どもが課題の作文を見せていない」ということが考えられるのではないでしょうか。

感想を伝えることが、子どもの「書く」モチベーションに

「子どもに文字によるメッセージをもらった」人には、それぞれ「どんなことを書いてもらったか」ということも自由回答で聞いてみました。

「子どもの作文に対して感想を伝えている」と答えた人の回答は、他の人の回答に比べて、より具体的なものが多い傾向がありました。

「いつもおいしい料理を作ってくれてありがとう」「お仕事お疲れ様」「遊んでくれてありがとう」など、何に対してどのように感じたのかをしっかり書けているようです。

保護者がきちんと子どもに感想を伝えることで、子どもに書くモチベーションが生まれ、より詳細な文章としてメッセージを伝えるのでしょう。

文章を書くことでコミュニケーションも活発に

子どもの「文章を書く習慣」は、日頃の子どもへのコミュニケーションの方法や、子どもが作文を書いた時に感想を伝えるかどうかが影響しそうです。

今回のアンケートでは「あなた自身のご両親に対して手紙などを書く機会はありますか?」という質問も実施しました。すると「日常的に文章を書くことがない」人の方が、「ご両親とのコミュニケーションも希薄になる」という傾向が見えてきました。

ぜひこの機会に、家庭内のコミュニケーションや、子どもに文章を書く習慣があるかどうかなど、思い返してみてはいかがでしょうか。

作文力.com TOP > 教育調査 > 「褒めれば伸びる」はウソ?ホント?おうちの中の作文事情

関連記事